採択事例紹介

当社は、国内外の自動車部品・鉄道車両メーカー等より生産設備を個別に受注・設計・製作するプラント事業を行っています。工程別の機械を組み合わせた効率化・自動化と、難削材の加工技術を強みとしています。

外部環境の動向に影響を受けやすいのが課題で、売上の安定化を模索していました。特に航空宇宙関連部品に着目し、試作品の金属加工を対象とした航空宇宙品質マネジメントシステムJISQ9100の取得、また、商工会議所やメーカー主催の部品加工トライアルに参加する等、技術力の向上に努めてきました。

今般、コロナ禍により業績が落ち込んだところに、再構築事業の存在を知り、これを活用して航空・宇宙エンジン部品事業へ進出することを決断しました。

航空機エンジンとロケットエンジンの燃焼室部品を生産します。材質と構造に高度な技術と設計が要求される部品であるため、当社の加工技術と、プラント事業で培った効率的に安定した品質で生産する技術を活かすことができます。

航空機エンジンはメンテナンス用部品の需要があり、ロケットエンジンの製造も今後大きく成長が見込める分野です。また、海外との分業で部品調達を行っている現状において、世界の部品供給網に懸念が生じ、国内調達のニーズが高まっていることから、大きな機会が見込める事業です。

補助事業で機械設備取得のための投資を行い、補助事業終了後5年目で新分野の売上比率11.7%を計画しています。